Fashion

2025.03.07

一つひとつに職人の技が宿る急成長ブランドNOAARK が生み出す、純粋な輝き

photographer:IM DAEHYUN
stylist:JUNKO KOBASHI
hair & make-up:YOKO OKUNO
model:ALEXA Z
words:CONOMI MATSUURA

一つひとつに職人の技が宿る急成長ブランドNOAARK が生み出す、純粋な輝き

<旅・人・自由・想像・繋ぐ>——NOAARK(ノアーク)が掲げるこの5つのキーワードは、ジュエリーに込められた想いそのものを表す。ブランド名は、デザイナーが幼少期に夢見た「NOA(ノア)」と「ARK(箱舟)」に由来する。一般的なシルバー925よりも純度の高いシルバー950を使用し、スタンプワークやハンマリングのすべてを手作業で仕上げることで、一点一点が異なる個性を持つ。そこには、大量生産にはない、温もりとストーリーが宿る。

洗練されたデザインのなかに宿る、職人の温もり

NOAARKは、日本人デザイナーによって2023年に誕生したばかりだが、百貨店やセレクトショップでも取り扱いを着実に増やし、力強い存在感を放っている。ひとつひとつハンドメイドで施されたスタンプワークやハンマリングを施したリングやバングルは、職人の手による温もりを感じさせるデザインシルバーという素材に、手作業ならではの揺らぎやリズムを与えることで、ジュエリーとしての表情を豊かにする。草木や花、旅先で出会った思い出など、日常におけるエレメントを投影したデザインは、無機質なジュエリーに、懐かしい温かみをもたらしている。

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RING NOAARK | SOCK TOP, STRETCH VELVET PANTS PROTOTYPES | GLASSES EYEVAN

ひとつひとつの工程に宿る本質

大量生産と効率化を重視し、鋳型を使った、鋳造(キャスト)での生産が80%以上を占めるというアクセサリー業界。しかしNOAARKのアクセサリーはすべてを手作業で行う。NOAARKは、ジュエリーの生産過程において環境負荷を最小限に抑えることを重視している。鋳造工程を減らし、必要以上の薬剤を使用しないことで、環境への影響を抑えながらも、高い品質のジュエリーを生み出しているのだ。またシルバーは、再利用可能な素材であり、サステナブルな視点でも注目される金属だ。シルバー950が持つ独特の輝きは、時間とともに変化し、身につける人の人生に寄り添いながら、その人だけの風合いへと育っていく

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NECKLACE NOAARK | SWEATER LES TRICOTS D'O

新たな未来を身に纏って

ジュエリーは、ただの装飾品ではなく、身につける人の価値観や生き方を映し出すものだ。NOAARKの作品は、ひとつとして同じものがない手作業のジュエリーだからこそ、個々のストーリーを紡ぐ存在となる。新進気鋭のブランドとして、今後の展開が注目されているNOAARK。旅先で出会う景色や人々が、私たちの記憶の中で特別な意味を持つように、NOAARKのジュエリーもまた、持ち主にとってかけがえのない存在となってゆくのだろう。NOAARKが導くクラフトマンシップは、これからのジュエリーに、新たなスタイルを示唆してくれるだろう。

【出典】
https://precious.jp/articles/-/42580
https://numero.jp/news-20230222-noaark
https://www.noun74.com/categories/5910921
https://www.instagram.com/noaark_official/

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writer

CONOMI MATSUURA

ライター/エディター。ファッション・カルチャーを扱う東京の出版社に勤務後、地元・奈良に拠点を移す。都会と地方を行き来しながら、自然に循環する社会について模索中。